1/72　ハンドレー ペイジ Handley-Page HP.115

種別：　フルキット
スケール：　1:72
入荷日/(最新入荷日)：　2009/05/31/()

実機解説：
　1950年代後期、イギリス、フランス、アメリカ合衆国とソビエト連邦は、超音速旅客機を開発することを検討していた。BAC(ブリティッシュ・エアクラフト・コーポレーション）は、Type 223と呼ばれるデザインが試作機に採用され、英国政府によって資金を供給された。T.223は細い翼のデルタ形航空機で、実際に製造を開始するには莫大な費用を必要とした。
英国政府は、コンコルドの開発に着手する前に、より小型の三角翼試作機でテスト飛行をするようにBACに要求した。そして、低速飛行時の研究をハンドレページHP.115で、高速飛行時の研究は、BAC 221という機体で行うことにした。HP.115は、当初、キャンベラ爆撃機によって牽引されるグライダーとして開発されたが、ハンドレページ社のエンジニアは、エンジンを装着して自力で飛行したほうが、より少ないコストでより多くの飛行実験を可能にすることに気付いた。
そして試行錯誤の結果、垂直尾翼の付け根に一基のターボジェットエンジンを装着したHP.115は、1961年に初飛行に成功し、非常に性能が良い航空機として証明された。その後、HP.115の実験的なプログラムは1974年まで続けられ、離着陸時においての三角翼に関する多くの重要なデータを提供した。現在HP.115は、BAC 221やコンコルドのプロトタイプ等と一緒に、英国海軍航空隊博物館（Fleet Air Arm Museum）に展示されている。